広島菊池涼介内野手(24)が27日、今季の3900万円から倍以上となる推定年俸8500万円でサインした。今季は全試合に出場し打率3割2分5厘。打率、安打数ともにリーグ2位を記録した。また2年連続でゴールデングラブ賞を受賞し、日米野球にも選出されるなど、充実の1年。「評価していただきました」と笑顔だった。

 補殺独占が最大の目標だ。今季も自身が持つ二塁手のセ・リーグ記録を更新する535補殺を記録するなどランキング1、2位にその名が刻まれている。「(13年の)528を超えたらワンツースリーが僕になるので。そこはちょっといきたいな。半分投手のおかげですけど」と、照準を合わせる。失策も12から「1桁にしたい」。傾向や打球の読み、投手の配球次第では、数が増える余地はある。

 増やす補殺の一方で、減らすのが三振だ。13年には121三振を喫したが、今季は積極打法もあって79個まで減らした。それでも「そこだけは意識したい。見つめ直してやりたい」と目標はさらに高い。世界も魅了した菊池が、来季もファンをワクワクさせる。【池本泰尚】