球界の名コンビが29日、震災からの復興を目指す東北地方に笑顔を届けた。宮城・石巻市内で「サントリー東北サンさんプロジェクトin石巻『第3回恩返し夢教室』」が行われ、レッドソックス上原浩治投手(39)から誘いを受け、巨人高橋由伸外野手(39)が参加。巨人時代から仲が良く、生年月日が一緒の2人は絶妙なトークと熱血指導で会場を盛り上げた。

 主導権は上原だった。2年ぶりの再会について聞かれ「冷たい男なんです。連絡するのはいつも僕」とジャブ。高橋由が「仲がいいから、連絡なんてとらなくても」と笑顔で返すのはいつもの光景だった。尊敬する部分を「自分を貫く強さ」と語った高橋由に対して、「もうちょっとないの?」と突っ込んだ上原は「かっこいいよね。同じ誕生日なのに、こうも違うのかと思った」と笑わせた。

 互いを知る2人だから、遠慮はなかった。来季からコーチを兼任する高橋由に、上原は「楽しみというより、大丈夫かなと」と心配。「僕は選手として、頑張ってほしいです」とエールを送った。巨人の選手には「若い子は由伸のプレーを見てきたと思うが、憧れの目で見るのはやめた方がいいと思う。ライバルですし、一コーチとして、話を聞けば」と助言を加えた。

 上原自身の指導者の可能性については「ないです」と笑いながら、「上に立たないと嫌。由伸コーチ、松井(秀喜)コーチならね」とジョークで返した。この日は08年以来の2人でのキャッチボールも実施。「おっさん2人が…。醜かった」と顔を合わせた。高橋由は「2人で一緒にやれて良かった。また、2人で何かできれば」と復興支援を誓った。【久保賢吾】