ヤクルトに招き猫軍団が誕生する。ヤクルト赤川克紀(24)岩橋慶侍(23)の両左腕が11月30日、ロッテからFA移籍した成瀬善久投手(29)への入門を志願した。テークバックが小さい特徴から「招き猫投法」と呼ばれる成瀬独特のフォームに2人は共鳴。11年に6勝、12年に8勝を挙げ期待された赤川は2年間未勝利。秋のフェニックスリーグでは成瀬が得意とするチェンジアップの習得に乗り出したばかり。「まだうまくいかないんです。タイミングがピッタリでした。僕も変則なフォームで似ていると思う。勉強したい」と、復活へのお手本にしたいと言う。

 岩橋も同じだ。1年目の今季は中継ぎとして17試合に登板。1勝1セーブ、防御率2・57の数字を残したが、さらなる飛躍への師と仰ぐ。曲げた左手を後頭部後ろに素早く持っていき、ギリギリまで球を離さないフォームは、もともと映像で参考にしてきた。「常に先輩の姿を見て勉強している。まねしろといってできるフォームじゃないけど、イメージ、投げ方、まねできるところはしたい」と目を輝かせる。

 日本ハムから大引がFA移籍したことで遊撃手の競争が始まったが、左腕投手の間でも、成瀬の加入がレベルアップへの起爆剤となりそうだ。【矢後洋一】