日の丸グラブで開幕投手争いに名乗り!

 ソフトバンク武田翔太投手(21)が11月30日、FBS福岡放送「夢空間スポーツ」に出演し、来季の開幕投手に意欲を示した。秘策は日米野球でも使用した新グラブ。オリックスからFA宣言した金子のモデルに似た「変化球の握り」を包み隠すデカグラブで、4年目の来季は投手陣の柱になる。

 笑顔でテレビに生出演していた武田が堂々の開幕宣言だ。「○」「×」クエスチョンの最終10問目。「来季開幕のマウンドはオレだ」の質問に「○」の札を右手でしっかりと掲げた。

 「自分のことをやるだけ。横ばかり気にしてたら、時間がもったいない。自分が求めるものをやった上でその結果でなればいい」

 摂津、大隣、入団が確実視されている松坂(メッツFA)とライバルは多いが高い目標を設定した。

 秘策?

 はある。開幕投手争いの武器となるのが、11月の日米野球で使用した日の丸グラブと同じタイプのものだ。今季は黄色い指先を短くした軽いタイプを使っていたが、侍ジャパンでは「日の丸」の刺しゅうが入った黒のグラブを使用。革を薄くし軽さはそのままで、指先を大きくした。グラブの外にある人さし指のカバーが中指寄りになるよう工夫され、人さし指と親指の間が広がり、ポケットが深くなっている。同じアンダーアーマーを使用しているオリックスからFA宣言した金子と同じような形状だ。

 日米野球期間中には金子からシンカー、ツーシームを教わった。左打者対策として、来季へ磨きをかけている。日本シリーズで阪神打線を抑え込んだ縦に大きく変化するカーブやスライダーなど、変化球は10種類を超えるとも。大きく深い新グラブは、グラブの中で握りを変えてもばれにくい。球種の多い武田にはピッタリというわけだ。実際に日米野球で使用し「来年もこのグラブの形でいきます」と手応えもつかんだ。

 来季の目標は防御率1点台。「一番取りたいタイトルは防御率です。金子さんは(どの球種でも)まんべんなく空振りが取れる。僕はまだそこまでいっていないから、そこを目指していきたい」。オリックスでは4度の開幕投手。10年楽天戦では1-0完封勝利も収めた開幕男の金子からヒントを得たグラブを操り、来季は金子級の安定感を持った投手になる。【石橋隆雄】

 ◆ソフトバンク武田の球種

 150キロ前後の直球と大きく縦に曲がるカーブが武器。多少球速の違う縦のスライダーもある。横のスライダー、チェンジアップ、カットボールも多く使う。この秋は縦に鋭く変化するVカッターに挑戦。今季は右打者は被安打率1割9分1厘ながら左には2割7分1厘。左対策として金子からシンカーとツーシームを学んだ。手先が器用でシュートなども投げ、球種は10を超える。

 ◆ソフトバンクの開幕投手候補

 3年連続開幕勝利中のエース摂津が大本命。今季終盤、大事な試合で何度も先発を任された左腕エース大隣が対抗。入団が確実視されている松坂(メッツFA)も西武時代には00年から05年に6年連続開幕投手の実績がある。今季チームトップ11勝の中田、スタンリッジも候補。今季の日本シリーズ第2戦のように大舞台での強さがある武田が割って入る。

 ▼ホークスの高卒4年目までの開幕投手は、過去2人。南海時代には西岡三四郎(洲本実)が3年目の70年ロッテ戦(敗戦)、4年目の71年阪急戦(勝敗なし)の2度。ダイエー時代の91年には村田勝喜(星稜)が4年目の91年オリックス戦に登板し、2失点完投勝利。