新人王のいろはを吸収だ!

 2年目を迎える阪神岩貞祐太投手(23)が、今季新人王に輝いた広島大瀬良と1年間の総括を行う。年明け早々、九州にて大学日本代表の同期で食事会を計画中。昨年は予定が合わず不参加だった大瀬良とも、語り合える環境が整いそうだ。

 「久しぶりなので、楽しく食事をしながら野球の話もできればいいですね」

 2日、練習を終えた岩貞がほほ笑んだ。食事会はチームメート梅野、DeNA嶺井、西武山川らと毎年開催。今回はそれぞれの1年が話題の中心になるだろう。大瀬良とは広島遠征の際に言葉を交わしたものの、じっくり話す時間を取れなかった。1年間戦い抜き、10勝を挙げたライバルの体験談から学ぶことは多いはずだ。

 今季は左肘痛で出遅れ、総投球イニングは29回1/3。30回以内だったことで、2年目も新人王の資格を持つ。1年前の入団会見では「新人王をとりたいという気持ちは本当に強いので、それが現実になるように頑張りたい」と力を込めたが、チャンスはまだ残っている。年明けは熊本・必由館の先輩ヤクルト山中や、後輩の巨人ドラフト4位田中らと合同自主トレも予定。充実感たっぷりの帰省を来季につなげる。