阪神などが、獲得を目指しているアスレチックスFAの中島裕之内野手(32)が3日、成田空港に帰国した。米国でのトレーニングを終え、今後は年末年始のオフを過ごす。9月上旬の試合で骨折した左手首は完治し、本格的なトレーニングも再開できる状態に回復したという。

 虎にとって待ちこがれていた“恋人”が日本にいても、交渉の窓口は、あくまで米国にいる代理人だ。球団幹部が「本人ではなく、代理人と交渉する」と説明するように本人との直接交渉ではなく、代理人との折衝に専念する方針だ。

 早くから調査に乗り出しており、来季のV奪取を果たす上で、絶対に必要な戦力に位置づける。左手首の完治は、何よりの朗報だろう。だからこそ、獲得に向けて長期戦も視野に入れて交渉に臨む。この日も球団幹部が「長引くかもしれないが待つだけ」と話した。

 すでに、代理人と2度交渉。4年10億円超から上積みした最終条件を提示しており、中島側からの回答を待つ段階だ。阪神は今後、出来高払いなど、細部での条件を詰める余地を残しているとみられる。

 古巣西武に加えてオリックスも争奪戦に加わることが判明した。法外なマネーゲームには応じない構えだが細心の誠意を尽くしてアタックする。中島側はすでに球団の絞り込みを行っているとみられ、関係者によれば12月上旬にも結論を出す見通しだという。交渉は大詰めを迎えており、中島の意思表示が注目される。