ルーキーイヤーは大漁!

 ソフトバンク森唯斗投手(22)が4倍増の大幅アップを勝ち取った。3日、ヤフオクドーム内の球団事務所で契約交渉に臨み、3600万円増の年俸4800万円で更改した。「正直、ここまで上がるとは思っていなかった。うれしい。使ってもらった監督、コーチに感謝している」。時折、笑みがこぼれ、喜びを隠せなかった。

 今季は5月に1軍に昇格。最速150キロの直球を武器に、勝利の方程式にも組み込まれ、大ブレークを果たした。新人ながら58試合に登板し、防御率2・33。広島大瀬良が年俸3500万円で更改したが、日本一に貢献したことで「新人王超え」を果たすなど、今オフここまでルーキー契約更改で最高額だ。2年目昇給の使い道を問われると「今は考えていないが、親孝行したい」と答えた。実家は漁師を営み、契約金の一部で「唯斗丸」をプレゼント。漁船のパワーアップも実現するかもしれない。

 新任の佐藤投手コーチは若手投手は先発調整させる方針を掲げ、森も例外ではない。「先発、中継ぎは僕が決めることではない。任された所で1年間、フルに戦える体を作りたい」と話す。2年目の来季は他球団からもマークされる存在になる。「持っているスキルを出して、つまずいたら、新しい球種を覚える。新しい球種は投げない」。新球は封印し、まずはカットボールやスライダーなどを磨く考えだ。4倍増にも浮かれない。来年も強心臓ルーキーの快進撃に期待大だ。(金額は推定)【田口真一郎】

 ◆ホークス過去の新人大幅昇給

 03年和田毅は新人ながら14勝し1500万円から6500万円増(433%増)の8000万円に。三瀬幸司は04年に最多セーブと新人王を獲得し、800万円から3200万円増(400%増)の4000万円に。摂津正は09年に中継ぎで球団新記録(当時)の70試合登板を果たし、1200万円から3800万円増(316%増)の5000万円となった。