日本ハムからオリックスにFA移籍した小谷野栄一内野手(34)が、幼なじみの怪物攻略でチームを優勝に押し上げる。4日、ほっともっと神戸で入団会見。この日ソフトバンク入団が発表された松坂大輔投手(34)とは小6から江戸川南リトル、シニアでチームメート。プロで10年ぶりとなる再戦を心待ちにした。

 小谷野は真っ先にフォア・ザ・チームの精神を強調した。「代打でもバントでも何でもやる。1試合でも出られるよう準備する。今まで三塁でやってきたが、複数ポジションできる。打順も関係なくフィットできる。優勝するために来た。全力でプレーする」。背番号は古巣で05年から5年間つけた「31」。新天地で再出発する意味を込めた。

 心待ちにするのが松坂との再戦だ。小6から4年間ともにプレー。全国制覇も達成した。それまで同じ江東区内の違う軟式野球チームの投手同士だった。「投げ合ったりもしていた。ほとんど勝てなかった。それで投手をあきらめたところもある」と打ち明けた。

 プロでは05年に1試合だけ対戦。2打数無安打、1四球だった。ソフトバンク復帰の松坂は、順調ならローテ入りが確実。小谷野は「松坂と対戦するのはひとつの楽しみ。彼に限らず打つことが大事」と誓った。ペナントを争うライバルの柱を攻略すれば、チームを優勝に近づけられる。

 0歳の長女ら、家族とともに初めて関西に住む。日本ハムで売り出し中のころ、関西遠征で「お前誰や!」とやじられたのを強烈に覚えている。「関西弁に違和感はないけど、やじがちょっと怖い。やじられないように頑張ります」。左腕には中田翔にもらったという派手な腕時計が光っていた。便利屋でも何でもやる。さらに幼なじみの怪物を打てば、関西のファンから、やじではなく、喝采を浴びるはずだ。【大池和幸】

 ◆小谷野栄一(こやの・えいいち)1980年(昭55)10月10日、東京都生まれ。内野手。創価-創価大から02年ドラフト5巡目で日本ハム入団。右の中距離打者として頭角を現し、10年109打点でタイトルとベストナイン獲得。三塁手としてゴールデングラブ賞3度と、堅実な守備への評価も高い。177センチ、94キロ。右投げ右打ち。