甲子園V腕対決を実現させる。日本ハム斎藤佑樹投手(26)が5日、ソフトバンク松坂との投げ合いを熱望した。来季、9年ぶりに日本球界へ復帰する「平成の怪物」に「ハンカチ王子」も心が熱くなった。「僕が活躍して1軍で投げることが前提ですけど、あこがれの投手ですし、同じフィールドでできることは、うれしい。勝負できるということもうれしい」。投手としての本能が、うずいた。

 聖地のアイドルの“大先輩”の姿に熱狂した1人だった。小学4年だった98年。史上5校目の春夏甲子園連覇を果たした横浜高のエースにくぎ付けだった。「(テレビで)見ていました。(あこがれたのは)ピッチングスタイルですね」と直球で押す強気の投球に魅了された。自身も8年後に頂点に立った。06年夏は決勝再試合を制して全国制覇。松坂と同じ「甲子園優勝投手」となったが「雲の上の存在みたいな人」。面識はあるが、今でも尊敬の念を持ち続けている。

 これまで接点のなかった野球人生が、ついに交錯する。「(松坂の投球を)生で見るのは初めて。見て学ぶこともあると思う」と楽しみは尽きない。この日は、大阪市内で行われた「ミズノ

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 ミーティング」に出席。来季へ向けて用具の大幅な変更はないもようだが、同一リーグで戦うことになった松坂の存在が発奮材料。今季2勝から巻き返しを期す佑ちゃんにとって大きなモチベーションとなりそうだ。【木下大輔】