阪神藤浪晋太郎投手(20)はマエケンから守備の極意を学ぶ。5日の契約更改交渉で、広島前田との合同自主トレを願い出た。球団からの正式な返答は後日となるが、すでに前向きな言葉をもらい、年明けから「前田塾」に参加する予定。今季も3年連続4度目のゴールデングラブ賞を獲得した名手から、弱点克服のヒントを手にする。

 「投手のフィールディングはセンスを問われる。僕はセンスがないタイプ。技術は盗めないし、考え方、気の持ち方を参考にさせてもらえればと思います」

 今季6失策は投手部門で両リーグワースト。一塁悪送球が失点につながる場面も目立った。「くだらないミスが多かった。そのせいで勝ちゲームを逃した。微妙な打球に焦って投げて、ミスにつながったこともある」。前田は持ち前の野球センスに加え、状況判断や思い切りにも優れている。積極的に質問をぶつけるつもりだ。

 過去に阪神でゴールデングラブ賞を獲得した投手はいない。尊敬する前田と栄誉を争えるまでになれば、また1歩「投手藤浪」の完成形に近づく。日本を代表する右腕の知識を、余すところなく吸収する。【佐井陽介】