20年東京五輪へ、野球ファンの夢が広がった。国際オリンピック委員会(IOC)は8日、モナコで臨時総会を開き、改革案「五輪アジェンダ2020」を討議。競技の枠を撤廃し、開催都市の種目追加提案を認めることを承認した。決定を受けて東京五輪組織委員会は追加種目の選定作業に着手。人気と施設面などから08年北京大会を最後に除外された野球・ソフトボール、日本伝統の空手の実施が有力とみられる。

 日本ハム大谷翔平投手(20)が、2020年東京五輪に出場意欲を示した。野球競技の復活が実現すれば6年後は26歳になる。「五輪に出てみたいなというのはあります。WBCとは違う。他の競技のトップの選手も集まって競い合うのは特別。(復活が決まれば)うれしいですし、メダルを取れたらいいなと思います」。剛腕らしく、ストレートな思いを明かした。

 11月の日米野球では侍ジャパンに初招集され、順調なら20年は日本代表の主力選手となっている可能性が高い。「まだ小さかったですけど、宮本(慎也)さん(日刊スポーツ評論家)がキャプテンをやっていたのは印象に残っています」。銅メダルだった04年アテネ五輪、4位に終わった08年北京五輪の悔しさは、テレビを通じて感じていた。

 さらに、五輪での実施が世界に野球を広めるきっかけにもなると強調した。サッカーやテニスなどと違い、世界全体での野球の競技人口は多くない。「WBCは野球だけ。盛り上がる国もあるけど、そうじゃない国もある。世界的に見れば、五輪は広く知ってもらえる機会になる」。2軍施設のある千葉・鎌ケ谷で自主トレを行った大谷は、野球競技の未来に道が開けることを願っていた。【本間翼】