ホノルルでもマラソン練習!?

 来季50歳の中日山本昌投手が14日、中部国際空港から名球会総会などが行われる米ハワイに出発した。名球会行事終了後もプライベートで当地にとどまるが、28日の帰国まで欠かさず練習することを明かした。

 「基本的にはジョギングとキャッチボール。動かないと体の油が切れちゃうから」。例年通りチャリティーゴルフが行われるが、山本昌は右目網膜剥離の手術後で年内は主治医にゴルフを止められている。現役選手らしく、観光地で空いた時間はトレーニングで埋める。

 最近、毎日欠かしていないキャッチボールは相手を探しながら継続する。「誰もいなければ砂浜にボールを投げて、止まったボールを取りに行って、また投げるよ。30分もやればすごい運動になるでしょ」と笑った。冗談とも本気ともつかないほど意欲的なのだ。

 投球フォームの微修正に取り組んでいるのが理由の1つ。「ボールにスピンを利かせるというかね。見てもよく分からないと思います。イメージの問題でもある」。上半身の使い方を変え、生命線の直球の質を高めようとしている。

 寒暖差は気にしないタイプで、帰国後もすぐに練習再開する。取材にイベントにと引っ張りだこのオフだが、プロ32年生になるレジェンド左腕は貪欲に自分にムチを打つ。【柏原誠】