巨人小林誠司捕手(25)が自慢の鬼肩で球界最高の盗塁阻止率を目指す。16日、契約更改交渉を行い、1000万円増の2500万円でサイン。ドラ1のルーキーイヤーは第2捕手として1年間、1軍に在籍し、63試合に出場した。強肩は球界でも屈指で盗塁阻止率は4割1分7厘。盗塁企画自体も12と抑止力も働かせた。「思っていた以上に少し自信が持てた。肩、守備はやっていけそうだなと」と振り返った。

 金字塔を狙える逸材だ。盗塁阻止率の過去最高は93年のヤクルト古田の6割4分4厘。「走られたらアウトにする。高い阻止率で走らせないようにしたい。(記録は)そこは目指してやりたい」。来季は阿部が一塁手転向。FA移籍の相川ら熟練者と正捕手を争う。課題の打撃を向上させる必要もある。「今年は必死、積極性がテーマだった。来年はプラスアルファで頭を使って考えてやりたい」。小林が次のステップへと踏み出す。