7月に米レンジャーズ傘下3Aを自由契約になっていた田中賢介内野手(33)の古巣日本ハムへの3年ぶり復帰が決まった。球団が16日に発表した。2年契約で総額3億円プラス出来高払いで合意(金額は推定)。背番号は12年まで背負っていた「3」に決定し、今オフ最大の目玉補強が完了した。田中は早速、札幌市内の日本ハム室内練習場で自主練習を行った。今日17日に同市内の球団事務所で栗山監督同席で入団会見に臨む。
待ちきれないワクワク感が体を突き動かした。古巣復帰が正式発表される約4時間前の午前10時20分。田中が室内練習場に現れた。上がまっ白のジャージーに身を包んでの自主練習。ダッシュに始まりキャッチボールにノック、打撃マシンで打ち込むなど約1時間、汗を流した。「今日は、僕の方から(話すこと)は何もありません。球団から話があると思うので」。多くは語らなかったが、表情は笑顔だった。愛着のあるユニホームに再び袖を通す。ややフライング気味となった再始動に、心の高まりを感じさせた。
大きな決断を下すまで、納得いくまで時間をかけた。昨季はメジャーで15試合に出場したが、今季はレ軍とマイナー契約でスタート。1度も昇格できないまま7月に自由契約になったが、夢へ挑戦し続けたい願望があった。11日までサンディエゴで行われた大リーグのウインターミーティングまでオファーを待ったが、吉報は届かなかった。1つの区切りを付けて、プロ野球選手としての原点での再出発を決めた。
球団は早い段階から慎重に獲得調査を行ってきた。オフに入っても熱意は変わらず、日本ハム時代の象徴だった背番号3も準備。受け入れ態勢を整えて待っていた。田中もラブコールを受け、日本球界復帰なら古巣を最優先に考えてきた。複数の国内他球団も興味を示したとされるが心は動かなかった。12年オフにメジャー挑戦を快く容認してくれた恩義も、今回の選択を後押しした。
室内練習場に隣接する寮では、気心知れた仲間とも再会した。来季からキャプテンに就任する宮西には「お前の言うことは、何でも聞くよ」と早くもサポートを買って出たという。新米主将も「本当に助かる。いるといないでは全然違う」と大歓迎する。この日、自主練習に訪れた大野や吉川、中島とも顔を合わせた。これで日本ハムは今オフの最大の目玉の補強が完了。田中は今日17日に札幌市内の球団事務所で入団会見を行う。心機一転、北の大地で再び勝負をかける決意を示す。【木下大輔】
◆日本ハムの背番号3
田中が米球界に挑戦した13年と今年の2年間、空き番号だったが、00~12年までつけていた田中が来季3年ぶりに復帰。ここ2年間、00、0番を除き、3以外の空き番号は69までなく、使用されていない最も若い番号だった。過去、84~95年まで白井一幸、97、98年は落合博満が背負った。



