ギアチェンジの鬼になる!
阪神岩田稔投手(31)が16日、大阪市内で「ヤナセ・阪神タイガースMVP賞」贈呈式に参加し、来季の最優秀防御率のタイトル奪取を誓った。今季は22試合で9勝8敗ながら、リーグ2位の防御率2・54。先日20勝を目標に掲げたばかりだが、「今年はメッセンジャーが最多勝と奪三振を取った。僕も1つは勲章になるタイトルを取りたい」と宣言した。
昨季まではピンチで踏ん張りきれず、一気に大量失点するケースが目立っていた。今季は指摘され続けた癖を克服。得点圏被打率は両リーグトップの1割4分6厘。同2位で1割6分8厘の日本ハム大谷を大きく離し「もっともピンチに強い投手」となった。
「走者を出しても点をやらなければいい、というぐらいの気持ちを持てるようになった」。以前は完璧を求め、自らを追い込みすぎていた。少しだけ考えにゆとりを持たせた結果、大崩れする自分に別れを告げられた。今季から本格的にフォークを持ち球に加え、勝負どころで空振りを取れる可能性が高まった。「まだ、いつ投げても大丈夫というボールではない。もっと精度を良くしたい」。この球種に磨きがかかれば、さらに要所で強くなれる。
「ここで打たれたら去年と一緒。自分が生きていくためには(ピンチで)抑えないといけない。そういう気持ちでブレずにやれた」。ピンチで一気のギアチェンジが可能となり、簡単にはホームを踏ませない自信を手に入れた。来季狙う自身初タイトルについて「僕の場合は防御率ですね。勝ち負けは巡り合わせもあるので」。虎では03年井川以来、縁がないタイトル。防御率1位は現実的な目標だ。【佐井陽介】



