らしさ全開で第2の野球人生をスタートさせた。来年1月1日付で日本ハムのチーム統轄本部ゼネラルマネジャー(GM)補佐に就任することが決まった木田優夫氏(46)が得意のイラストで所信表明した。18日、札幌市内の球団事務所で会見。スケッチブックに両手でフゥ~と息をはく自身の似顔絵を持って登場。最後に「ひとふき」と書き込み「僕が大きな風を吹かせることは出来ないけど、フッとひとふきでも出来ればファイターズに来た意味があるのかなと思う」と決意を示した。

 チーム強化の役割と“ファンサービス部長”の「二刀流」で臨む。今季限りで日米7球団、計28年間の現役生活を終えて実感した。「ファンの人に、もっともっと楽しんでもらえるはず」。グラウンド外でも魅力を発信し続ける重要性を感じた。日本ハムに在籍した10年。選手ながら「木田画伯」として札幌ドームで個展開催の実績もある。「(個展は)喜んでもらえるのであれば、やりたい」と、早くも意欲的だ。もちろん選手のスカウティングや育成も期待されている。経験豊富な異色の新フロントが、北の大地で新たな任務に取りかかる。【木下大輔】