持ってる男になる!

 ソフトバンクの新入団選手5人が8日、福岡市内の西戸崎合宿所に入寮した。ドラフト5位島袋洋奨投手(22=中大)は、王球団会長の直筆サイン入りバットを持参。前日出席した中大のパーティーで100倍以上の倍率から抽選で当たったという。最高の運気に包まれ、プロでの第1歩を踏み出す。育成選手も残り6人が入寮。全員がそろい、今日9日から新人合同自主トレが始まる。

 投手であるはずの島袋の荷物に交じっていたのは、1本のバットだった。しかも「氣力」とメッセージが書かれた王球団会長の直筆サイン入り。島袋は笑顔でバットを手に取ると、プロ生活をスタートする寮の自室に大事そうに運んだ。

 「(出席者が)100人ちょっといた中で、たまたま抽選で当たったんです。自分が引き当てるなんてうれしい。周りの方には『縁だな』と言われました。王さんに言葉も掛けてもらったんですけど、うれしすぎて覚えてないんですよ」

 前日7日、中大の宮井総監督のパーティーに出席。会場には、同総監督が早実監督時代に教え子だった王球団会長も駆け付けていた。そして、参加者に景品が当たる抽選会でミラクルが起こる。運命に導かれるように、島袋が手にしていた抽選番号18番が、倍率100倍以上の中からバットの当選者として選ばれた。

 寮に持ち込んだのは幸運のバットだけではない。沖縄出身者らしく、沖縄の守り神と言われるシーサーも自室に飾った。高さ約30センチ、推定10万円以上の高級品。2年前に同郷の東浜にシーサーを贈呈した職人から贈られたもので「大学時代に使っていたものは小さなものだったので、感謝しています。(シーサーに)しっかりと自分の活躍を見てもらえるように頑張ります」と目を輝かせた。

 きょう9日から始まる新人合同自主トレを前に、はやくも運気がグーンと上昇。プロの世界で何より大事な“勝ち運”を味方に、左腕の挑戦が始まる。【福岡吉央】

 ◆島袋洋奨(しまぶくろ・ようすけ)1992年(平4)10月24日、沖縄・宜野湾市生まれ。興南で2年春からエースとして4季連続で甲子園出場。3年時には沖縄勢で初めて夏の甲子園を制し、史上6校目の春夏連覇。甲子園通算11勝2敗。中大では11勝19敗。172センチ、71キロ。左投げ左打ち。