【グアム(米国)12日=福岡吉央】ソフトバンク本多雄一内野手(30)が、百獣の王走法で4年ぶり3度目の盗塁王を狙う。グアムで自主トレを公開。年明けに10種競技元日本王者のタレント武井壮から、体を上下動させることなく走るためのストレッチ法を伝授されたといい、陸上選手ばりの無駄ない走りで、年間60盗塁を目指す。
温かな日差しが差し込むグアムで、本多がフォームを確かめるようにダッシュを繰り返した。年明けに武井壮と会い、伝授されたストレッチを生かした走り方。陸上選手のように、走るための筋肉であるハムストリングや股関節を伸ばし、体を上下動させることなく速い回転で走ることで、盗塁を増やしていく考えだ。
「どうやったら足がスムーズに使えるか。実際にやってみても、ストレッチ1つで1歩目のスタートが全然違うんだと感じた。回転が速い走りができれば(塁間も)0・5秒縮まる」
ここ数年は跳ねるような走りだったが、理想とするのは盗塁王を獲得した10年(59盗塁)、11年(60盗塁)の走り。百獣の王走法がそれを再確認させてくれたに違いない。
盗塁王のタイトル奪取へ、カギとなるのは打順にもある。「一番盗塁のチャンスがある」という2番の打順にこだわり、143試合フルイニング出場することが目標だ。昨季は今宮が2番を務め、本多は1、7、8番を任されることが多かった。負傷もあり、シーズン23盗塁に終わった。10、11年の2シーズンはともに2番。「出塁したら嫌だなと思われる選手にならないといけない。キャンプやオープン戦で結果を残して2番に定着したい」と、2番奪回への思いは強い。
「自分に求められているのは盗塁。成功率を上げて、こいつを走らせたら成功するなと首脳陣に思わせたら、数もリーグトップになる。走れるチームが強いし、相手に嫌がられるチームにしていきたい」。そのためにも出塁機会を増やし、自らの足でかき回す。かつての盗塁王が輝きを取り戻すため、百獣の王からのアドバイスを生かし、走力に磨きをかけている。
◆ソフトバンク本多の14年シーズン
オープン戦では中村と1番と9番を交互に任された。開幕は1番二塁で出場。1番か9番での出場が続き、5月中旬からはほぼ7番か8番を打った。2番での起用は3試合だった。8月2日の日本ハム戦(札幌ドーム)でバントを試みた際、左手薬指を骨折。リハビリを続け、日本シリーズから戦列に復帰したが、スタメンには戻れなかった。



