巨人ドラフト2位の戸根千明投手(22=日大)が実戦向きをアピールした。18日、新人合同自主トレ第3クール最終日に初のブルペン入り。身長173センチ、体重93キロの巨体をフルに使い、立ち投げで20球。視察した首脳陣の視線をくぎ付けにした。「緊張もしなかったし、楽しく投げた」と笑顔。斎藤投手コーチに「キャッチボールでは『あれ?』と思ったけど、マウンドではビシッとした感じだった」と見直させる20球だった。

 これまでの新人合同自主トレでは、長距離走で8人中7位など、目立たなかった。その鬱憤(うっぷん)を晴らした。昨年11月上旬以来のブルペン入りも「スラーブとチェンジアップを投げました。今まで遠投をしてきて良かった」と満足した。この日、ブルペン入りしたドラフト3位の高木勇人投手(25=三菱重工名古屋)とともにキャンプ1軍スタートが濃厚。今日19日に発表される。戸根は「どちらでも自分を見失わないようにしたい」と意気込んだ。