日本ハム大谷翔平投手(20)に首長から、異例の熱烈ラブコールが届いた。2軍の千葉・鎌ケ谷の清水聖士市長(53)が18日、本気の「陳情」を行った。同市長はこの日、同市の球団施設での新入団選手歓迎式典に出席。今季から1億円プレーヤーになった大谷へ「鎌ケ谷の女の子とでも結婚して、ここに骨を埋めて欲しい」と“永住”を要請した。財政を支えるキーマンに指名。「二刀流」のサクセスストーリーが、思わぬ余波に見舞われた。

 誠実、高身長、顔は小さくて男前、野球は抜群にうまくて、お金持ち。モテモテなのはうなずける大谷なのだが…まさかの事態だ。中年男性からのラブコールが続いている。鎌ケ谷で、新入団選手歓迎式典に出席した清水市長は「トップクラスの高額納税者。(鎌ケ谷に)住んだまま、活躍していってほしい。ここに骨を埋めて欲しい」と“永住”を熱望した。

 日本ハムに入団する選手は、まず同市に住民票を移す。大学・社会人選手は2年、高卒選手は5年間を寮で過ごすことになっており(既婚者はのぞく)、その後は札幌や都内、関東近郊に住居を構える傾向にある。だが3年目の今季年俸が1億円(推定)となった大谷は、同市にとって「大事な人」(同市長)。今後はさらに年俸増も見込める。税収は上がる。永住要請は偽らざる本音なのだ。

 本人が希望し、空き部屋さえあれば6年目以降も鎌ケ谷の寮で生活は可能。結婚を機に退寮する選手もいるが、同市長は「女子アナのアプローチは受けないで…。鎌ケ谷の女の子とでも結婚してずっと住んでくれれば。婚活(イベント)とか地元の女の子とやってもいい」と、人生の伴侶探しにまで話題は発展した。

 人生の伴侶探しといえば…。昨年12月、広報誌の企画で対談した大谷とモデルの久慈暁子(20)を“くっつけよう”と、奥州市の小沢昌記市長(50)が「いいきっかけをつくることができた。仲人しますよ…とは言わないけど」と、ビッグカップル誕生を猛プッシュしたばかり。相次ぐ地方公共団体トップの“暴走”も、裏を返せば大谷が超一流選手であることの証しか。

 この日は球場などに姿を見せず、寮内でのトレーニングで体を鍛えたとみられる大谷。「施設も整っている」と、特に不満もなく自主トレ拠点を置く鎌ケ谷だが、いつまで暮らすことになるのか、本人だってわからない…はず。【本間翼】

 ◆奥州市長は

 昨年12月7日、同市広報誌の企画で、大谷が同郷で同い年のモデル久慈と対談。小沢市長は「いいきっかけをつくることができた。お互いに好みもあるだろうけどね。何かあったら仲人しますよ…とは言わないけど」と、カップル誕生を期待。実家が数キロと近距離にある2人に「星座も同じ。そんな2人がいま頑張っている。こんなことってドラマや小説でもなかなかない」と、活躍を喜びながら出会いを喜んだ。