快足解禁や!

 阪神ドラフト3位江越大賀外野手(21=駒大)がベースランニングで、自慢の足を披露した。ダイヤモンドを駆け回る江越を見ていた伊藤トレーニングコーチは、タイムは明かさなかったが「足は速かった。(大和と)遜色ないぐらい。見栄えがいい」と称賛。駒大2年春にはリーグトップの6盗塁を決めた50メートル5秒8の俊足がベールを脱いだ。

 チーム内で俊足で走塁技術が高いといわれる大和に見劣りしないというから驚きだ。守備でもレギュラーを争う先輩と足でも競う。江越は「今日はケガをしないように、7割ぐらいの力で走った。大学で教えられた通り、いつも通りでした」と振り返ったが、伊藤コーチは「足で目立たないといけない選手だしね。ベースランニングも上手だった」。一塁から三塁へさっそうと走る技術も申し分なかった。

 これまで積み上げてきた技は、生き残りを懸けた戦いの中で、1つの武器になる。「大事な練習の1つなので、しっかり取り組んでいきたい。盗塁とかも実戦の中で、プロとアマの差はあってもきちんとやっていきたい」。セールスポイントを売り込むつもりだ。【宮崎えり子】

 ◆ドラフト指名選手で最速

 阪神ドラフト3位江越の50メートル5秒8は、昨秋ドラフトで指名された選手で最速タイム。阪神では5位植田も同タイム。俊足と広角打法が売りの広島1位野間も5秒8。ギニア人の父を持つオリックス2位宗も同タイム。ほかには楽天3位福田、中日3位友永と同7位遠藤、DeNA6位百瀬がおり、12球団81選手のうち8選手が5秒8をたたき出している。