広島からオリックスに移籍したブライアン・バリントン投手(34)が29日、新天地への愛情を名物のお好み焼きにたとえた。トニ・ブランコ内野手(34)と神戸市のほっともっと神戸で入団会見に出席。新背番号27のユニホームに袖を通し、新本拠地について「広島焼きと大阪焼きがあるけれど、これからは大阪焼き寄りにならないといけないのかな」。麺抜きへの鞍替えを宣言しながら、4年間で40勝を挙げた古巣カープに別れを告げた。

 焼き方もソースも、麺の有無も違う。「大阪焼きはまだ食べたことがない。大阪風を食べてみることが、シーズンに入る前にやることの1つだ」と意欲を見せた。セ、パの違いを超え「オファーをもらえるとは思わなかった。本当にうれしかった」という新天地オリックスの優勝に貢献する気持ちが、新しい味への挑戦にもにじみ出た。

 会見に同席した瀬戸山球団本部長からは「ローテーションの一角として期待している」と伝えられた。「毎試合勝利につながる投球をしたいし、できれば9回完封したい。打線は心強いし、抑えのスタッフもしっかりしている」。麺がなくても奮闘できる材料は、そろった。【堀まどか】