大満足のキャンプインだ。広島は1日、宮崎・日南の天福球場でキャンプイン。緒方孝市監督(46)は選手に積極的に声をかけるなど、野手を中心に目を光らせた。「全員が目立った」と準備してきたナインをほめ、なかでもドラフト1位の野間峻祥外野手(22=中部学院大)のセンスを絶賛。緒方野球にフィットする選手だけに、期待の大きさをうかがわせた。

 練習を終え、囲み取材の輪に入った緒方監督。すると質問を受ける前に、自ら切り出した。監督として迎える春季キャンプ初日は、それほど充実していた。秋季キャンプを終えた時点で「2月1日に動けるように。そうでなければ消えてもらう」と伝えていた。手に取るような満足感に、言葉が次々に流れ出た。

 「みんながみんな動けている。いい自主トレをしてきてくれていた。全員目立ったという感じ。コーチもしっかりメニューを考えてくれて、確認してくれた」

 午前9時20分からのセレモニーで、あらためて優勝を約束。その後は投手の投内連係を少しの時間のぞいただけで、終始野手のメニューに目をこらした。新加入の新井や小窪、梵にはティーを上げた。「見ただけでわかる」と、スパイクを履いてのダッシュなど重視する機動力野球に向けたメニューも取り入れた。

 全員に合格点を与えたなかでも、ドラフト1位野間には最高評価を下した。低い弾道で広角に打ち分けるシュアな打撃に、スピードのあるベースランニング。即戦力ルーキーには目を見張るものがあった。コーチ陣の言葉も使いながら、期待の言葉を並べた。

 「新井打撃コーチも田中の1年目より数段上だったと言っていたし、走塁担当の(石井)琢郎もベースランニングはすごいものがあると絶賛していた。すべてにおいていいものを見せてくれている。チャンスをつかみ取るという気持ちでやってほしい」

 高いレベルの競争を求めるキャンプ。いい悩みが増えそうな予感があった。伝え聞いた野間も「レギュラー争いに参加できるようにしたい」と気合十分だった。指揮官大満足の、上々のスタート。24年ぶりの優勝へ、明るい話題が日南には多い。【池本泰尚】