8月に50歳になる中日山本昌投手が7日、沖縄・読谷の2軍キャンプで初めてブルペン入りした。中腰の捕手を相手に40球、座らせて10球の計50球。選手生命を支え、追求を続ける直球の質に手応えを得た。
「去年よりいいというのはある。ボールが手から離れる感覚が悪くない。いいスタートになりました」。6~7割の力で投げたため球速は推定120キロ台。ただ、きれいな縦回転の直球は糸を引いたように捕手のミットに収まった。
球数に関しては「50歳で50球か。全然考えてなかった」と偶然の一致だったが、予定の30球程度から追加を重ね、50球に到達。それほど感触が良かった。
小笠原投手コーチは49歳の“進化”を感じ取った。「去年よりずっといい。球の回転とリリースの角度がいいからパチンとくる」。昨年は少し寝ていた手首の角度がきれいに立ち、真っすぐホーム方向を向くことで球に力が伝わり、制球も良かった。130キロ台でも打者が振り遅れる速球が山本昌の武器。さらにスピン数を上げるため体の使い方を研究し、オフもほぼ無休で仕上げてきた。受けた前田ブルペン捕手は「びっくりした。速く感じる球でした」と証言した。
体調には全く不安がない。「1週間遅れているので何とか暖かいところで実戦形式ができるように。3月下旬の開幕にピークを持っていけるようにね」。開幕ローテ入りを見据え、キャンプ中に1200球の投げ込みを目指す。1勝すれば世界最年長記録になる伝説の1年が力強くスタートした。【柏原誠】
◆メジャー年長勝利
最年長記録は左腕ジェイミー・モイヤー(元ロッキーズ)の49歳180日。12年5月のダイヤモンドバックス戦でマークした。歴代2位は32年にジャック・クイン(ドジャース)が救援で記録した49歳74日。同3位は87年フィル・ニークロ(インディアンス)の48歳110日。



