あれ!?
捕手に座ってもらっちゃった!
楽天安楽智大投手(18=済美)が7日、沖縄・久米島キャンプで4度目のブルペン入りした。三木谷浩史オーナー(51)が見守る前で、ペースがグンと上がった。捕手嶋は立て膝をつきながら中腰の状態。力を強めながら50球投げ終えた瞬間だった。「座っていただけますか?」。ミット音が鳴り響くブルペンで、安楽のよく通る声が響いた。プロ入り後、初めて捕手が座った状態での投げ込みが始まった。
体重移動を確かめるように、セットポジションでの投球。伸びのある球は嶋が低めに構えたミットに「パーン!」とはじけるような音を立てて収まった。座ってから12球。気持ちよさそうに腕を振った。「座って投球できたのが一番収穫だったと思います。フォームのバランスも悪くなかった」と手応えを口にした。
実は予定にはない、捕手が座っての投球だった。高村投手コーチからこれまでの立ち投げではなく、中腰までの許可はもらっていた。しかし、あまりの調子の良さから「最後10球だけいいですか?」とブルペンでおねだりしていた。リリースも固まってきて、球のスピンも向上。OKを出した高村投手コーチも「中腰での入りが良かったんで、座らせてどうなるか見たかった。良かったね」と上々の評価を与えた。
もう1点、燃える要素があった。三木谷オーナーの熱視線だ。ブルペンの真後ろで腕を組みながら真剣な表情で視察し、「体が大きくダイナミック。(ヤンキース)田中将大投手をほうふつとさせる期待感がある。スターになる要素がある」と絶賛。心をわしづかみにしていた。安楽は「見ていただいて光栄」と顔をほころばせた。1歩1歩段階を踏む姿を見せながら、マー君に負けないエース道を歩んでいく。【島根純】



