巨人原辰徳監督(56)が7日、岡本和真内野手(18=智弁学園)にバット講座を行った。フリー打撃の時間に合わせて2軍のひむか球場へ。他の選手が使用しているバットを拝借し、打たせながら材質、形状、重さなどの違いを説いた。「彼は日本を代表するバッターになる選手。今、使っているバットは、スラッガーの形状ではない。重くする必要があるし、長さも少し、長くする必要がある」と、現在の球界では重い部類に入る920グラム以上のバットを勧めた。

 相棒の大切さを理解してほしかった。「金属を使ってきたわけだからね。道具を理解することも大切。変に乾燥していない、重くて目の詰まったバットがいい。バットは生き物。松井秀喜だって、時間をかけて自分に合うバットを見つけた。学んでほしいね」と説明した。岡本は「いろいろ試して、探したい」。プロの世界で30年も熟成した「タッサン」から、バットの大切さと奥深さを学んで感激していた。