遅刻のおわびは40発でかえします!
阪神マウロ・ゴメス内野手(30)が8日、沖縄・宜野座キャンプに合流した。ドミニカ共和国の自宅でパスポートを盗まれ、前日7日にようやく沖縄入り。ナインに「スミマセン」と日本語で謝罪した大砲は、室内練習場でさっそく打ち込んだ。打撃練習を見守った和田監督に「40本打つ!」と力強く約束。有言実行、頼みまっせ。
時差ぼけの残る体で、ゴメスはバットを振った。オマリー打撃コーチ補佐の投げる球をとらえ、49スイング。場所は室内練習場ながら、快音が響き、防御ネットに鋭い打球が突き刺さった。意気込みを動きで示し、さらに言葉で和田監督を喜ばせた。打撃練習を終えたゴメスのもとに指揮官が歩み寄ったときだった。
和田監督
35本打てよ。
ゴメス
いや、40本打ちます!
ボスからの35発指令に腰を引くどころか、5本上乗せして応じた。通訳を交えた3人の会話で、ゴメスの40本宣言を聞いた和田監督が4本の指を見せて確認。ゴメスは「任せてください」と言わんばかりに力強くうなずいていた。
G砲は練習後「1日1日、自分の調子を上げてできるだけ早くチームに合流してくれ、と言われただけだ」と和田監督とのやりとりは秘密にしたが、心は燃えていた。14年打点王が、今季は本塁打王も狙える成績に照準を合わせていた。
和田監督
「よ~し、わかった!」と。本人はそれくらいの意気込み。昨年以上に頑張れよ、という激励なんだけど、その上を行くと。
7日遅れのキャンプイン。練習前、チームメートに「スミマセンデシタ」と日本語で謝罪。けじめをつけて2年目のスタートを切った。まずはマートンと温泉施設で2時間近く体をほぐし、正午すぎに球場に戻った。キャッチボール、ティー、トス打撃までは、右太もも裏筋挫傷を抱えたマートンと同じメニュー。だがオマリー打撃コーチ補佐を相手にした打撃練習で、和田監督を安心させた。「少し大きい感じになったけど、動きを見てる分には全く問題ない。昨年の初日より、状態は全然いいかな」。バットが振れる状態で来日したことを初日の動きで証明した。
「明日以降も1日1日状態を上げていけるようにする」。昨年は来日遅れを取り戻そうとペースを上げすぎて途中離脱。二の舞いを避けるため、全体練習合流の時期は慎重に見極めるが、何よりやる気に満ちて乗り込んだ4番の存在が大きい。心配させたおわびは、バットでたっぷりと返してくれそうだ。【堀まどか】
◆ゴメス昨年キャンプ
1月下旬に生まれた第1子(長女)が体調を崩したため、2月6日の合流予定が遅れて10日に来日。11日から練習に合流した。翌日にはチームの休日に室内で打撃練習。14日に初めて屋外でフリー打撃に臨み、130メートル弾など42スイングで7柵越え。その後も急ピッチでペースを上げたが、19日に微熱を出して休養。20日紅白戦も欠場した。復帰したものの、23日オープン戦中日戦(北谷)は右膝周辺の張りで試合直前に離脱。実戦出場なく終わった。



