2年目の阪神岩崎優投手(23)が安芸キャンプで初めてブルペンに入った。捕手を立たせた状態で20球、約半分の距離に置かれたネットに向かい30球。マウンドの傾斜を使って腕を振った。

 新人ながら昨季は開幕ローテ入りし、17試合5勝4敗(防御率3・50)。だが、調整遅れからキャンプは2軍安芸スタートとなっていた。ブルペン入りは「フォームが固まってから」と第1クールから遠投を繰り返してきた。見守った久保投手コーチも「フォームの確認をしています。投手が誰でも持っている肩の引っかかりなどが出ないトップの位置を探している。遠投もネットピッチングもその一環」と調整の過程を明かした。

 岩崎は「スケジュール通り。(感触は)いいんじゃないですかね。遅れていると思われてもしかたないけど、今後はどんどんいきますよ」と試行錯誤の日々から1歩前進だ。