オリックス森脇浩司監督(54)が宮崎キャンプ第3クール初日の10日、ドラフト1位山崎福也投手(22=明大)に愛情深く“包むように”10分近くマンツーマン指導した。ブルペン投球を入念にチェックし、115球を投げ終えた左腕に近寄った。「プロに入ってあらためなきゃいけないことばかりでもない。これまでやってきた中で、いいと思うものを自信持って続けてくれたらいい。その先で、いいものが出なかったらその時はまた考えたらいいと彼には言った」

 明大で東京6大学通算20勝を挙げた即戦力。いい素材にすぐに“メス”を入れる必要はないと考えたようだ。話し込む途中には、期待の表れか自らのウインドブレーカーを着させる場面もあった。最高気温11度と肌寒い中でさりげない配慮に山崎福は「優しい方だなと思いました」と笑顔で振り返った。

 指揮官はドラフト4位高木にも「もうちょっと力めよ」とアドバイス。ルーキー2人には、実り多き1日となったはずだ。