<練習試合:楽天1-1阪神>◇17日◇沖縄・宜野座

 阪神大和外野手(27)が攻守に持ち味を発揮した。まずは2回表の中堅守備だ。先頭の4番サンチェスが中堅前にフラフラと飛球を打ち上げると、落下地点まで一直線でチャージ。寸分の狂いもないタイミングでダイビングキャッチに成功した。15年初実戦から4試合目の段階で、早くも「お家芸」を披露した。

 まだシーズン開幕まで1カ月以上ある。負傷したらどうしよう…。そんなやぼな考えは一切ない。「飛んで目立ちたいとか、そういうのは本当にない。誰だってピッチャーを助けたいと思うじゃないですか」。以前から口にする通り、本能の赴くままにビッグプレーを決めた。

 開幕ローテーションの5、6番手を争う先発岩本を助けた。昨季、ソフトバンクとの日本シリーズでも注目され、初のゴールデングラブ賞獲得に導いた美しいダイビングキャッチは今季も健在だ。

 打っても2回2死一、三塁で左腕相原から先制打。「積極的にどんどん打ちに行こうと思っています」。初球の甘く入った135キロ直球をライナーで左翼線に弾ませた。昨年の秋季キャンプから、頭が突っ込み上体だけでスイングしてしまいがちなフォームの修正に着手。「いろいろ考え中です」。この日は構える際のバットの位置を投手寄りにして、テークバックが小さめのコンパクトなスイングで快音を響かせた。

 中堅レギュラー争いの大本命。ドラフト3位江越がキャンプ序盤から打撃で評価を上げる中、大和が落ち着いてエンジンを噴かし始めた。【佐井陽介】