おかわり君のバットが早くも熱い?

 西武中村剛也内野手(31)が宮崎・南郷キャンプ2度目の実戦となる17日の紅白戦で“チーム第1号”を放った。3回2死一塁で左中間スタンドに豪快に2ラン。試合前にホットクリームを塗りすぎて練習を一時中断するハプニングも何のその、だった。後継候補の山川もアベックアーチで、元気な中村が波及効果を与えている。

 体の火照った熱がバットにも宿った。3回2死一塁。中村は、追い込まれながらも岡本洋の外角高めの直球を左中間スタンドにはじき返した。過去2年は故障などもあり、満足のいくキャンプを過ごせなかった。今年はオフに右肘手術を受けたが、順調な回復ぶりで早くもチーム第1号。「けっこう詰まったけど、風に乗って入ったという感じです」と追い風を強調した。

 今キャンプは肌寒い日が続き、右腕にホットクリームを塗って練習に臨むのが日課になっていた。だが、この日はキャンプ最高気温の17度。「熱かった。毛穴が開いてしまった」と試合前の練習を一時中断するハプニングに見舞われた。しっかりと“クールダウン”し、臨んだ打席でホットな1発。「塗らなきゃよかった」と、こぼしたのは愛嬌(あいきょう)だ。

 熱を吸収した後輩もいる。白組4番の中村に対し、紅組4番に座った2年目の山川も4回2死二塁でエスメルリング・バスケス投手(31=台湾・義大)から左翼席へ2ラン。調整遅れで別メニュー調整となったメヒアに代わり、キャンプ途中から中村とフリー打撃で同組になった。「目の前で打っていて、自分もこういう感じでやりたいと形を作りながらできる」。練習の合間には下半身の使い方など助言も受けてきた。

 175センチ、102キロの中村、176センチ、100キロの山川。中村は「タイプ的にも体形的にも似ている。(後継者と言われるが)まだ僕も若いんで。でも負けないで頑張ろうという思いはある」と、元祖おかわり君の自負を示した。田辺監督は「さんちゃん(中村)が三塁を守れれば頼もしい。だったら(山川が)一塁へ行くか」と構想を口にした。中村が元気良く開幕を迎えられれば、オプションにも熱が帯びてくる。【広重竜太郎】

 ◆中村の実戦1号

 2月中の実戦で本塁打を放ったのは12年2月18日の韓国ロッテ戦以来、3年ぶりになる。13年のキャンプは12年10月末の左膝手術によるリハビリ中。昨年は2月18日の練習中に左脇腹の違和感で離脱し、過去2年の実戦1号は公式戦に入ってからだった。中村は通算300本塁打へあと28本。西武の300号到達は過去2人だけ(清原329本、秋山328本)で、清原の球団記録には57本。