<練習試合:楽天1-1阪神>◇17日◇沖縄・宜野座

 今年は、よりおいしい「タンメン」になる!

 楽天西宮悠介投手(23)が打者3人を完璧に抑えた。

 思った以上に腕が振れた。7回から3番手で登場。6番上本をスプリットで一ゴロに仕留めると、続く好調の江越、小宮山には直球を決め球に使い右飛、遊ゴロに打ち取った。「対外試合は初めてだったので、腕を振ることだけ考えました。内容は良かったです」と、12球中10球を真っすぐで押し、無失点でバトンをつなぐと、チームは9回に同点に追い付き1-1で引き分けた。

 今年はもう1段階上を目指す。「去年、苦しくなった時に真っすぐだけではだめだと感じました。スライダー、シュートをきっちり使えるようにしたい」と、変化球の精度を上げ、特に左打者へ有効な新球を模索する。お笑い芸人・次長課長の河本似で、持ちネタから、チーム内で「タンメン」と呼ばれる中継ぎ左腕は、持ち球という“具材”を増やし、勝利の味を追い求める。【和田美保】