<練習試合:楽天1-1阪神>◇17日◇沖縄・宜野座

 バズーカと言えば…8・6秒やない、梅野や!

 正捕手定着を狙う阪神梅野隆太郎捕手(23)がラッスンゴレライ並みにくせになる盗塁刺しショーだ。8番捕手で出場し、相手の二盗を2度とも完封。15日の紅白戦でも西岡の2つと荒木の計3企図すべてをアウトにしており、2試合連続で盗塁阻止率10割だ。

 梅野は「機動力を使うチームですし、いつ走ってきてもいいように準備していました。捕ってから投げる一連の動作が、しっかりできているのかなと思います」と胸を張った。まず3回2死一塁で俊足の岩崎を仕留めた。5回1死一塁でも俊足の岡島をシャットアウト。いずれも走者がベースに到達する数メートル手前で矢の送球を届けた。警戒警報を発令したのは菊池、丸ら快足自慢を擁する広島の007だった。

 広島井生スコアラー

 個人的にも気にしている選手ですが送球が素晴らしかった。あの送球を見せられたら盗塁は難しい。練習しているんだなと感じました。

 梅野は「送球がしっかり二塁のラインに入れている。足が速いランナーとどんどん勝負していきたいです」と鼻息が荒い。打っては5回の第2打席で左前へ会心ヒット。受けても6回を0封した安定リードが光り、開幕スタメンマスクへ強烈アピールとなった。