ヤクルト館山昌平投手(30)が、「伝書バト」トレーニングINハワイで、戦う体に鍛え上げる。20日、都内の球団事務所で契約更改交渉を行い、4年総額10億円規模の大型契約を結んだ。順当なら来季国内FA権、再来年に海外FA権を取得するが、4年間はヤクルト在籍が決定。来季から2年間は1億9000万円プラス出来高払いで、2年後に見直す契約だ。

 今月末からは約1カ月、ハワイで自主トレを行う。今オフは右手中指血行障害の手術を行ったため、走り込み中心になる。「ステップアップというより、現状維持」と、元の体に戻すことが最優先。だが毎日同じ道やジムを走れば刺激不足…と新練習を考え出した。

 同行する夫人にレンタカーを運転してもらい、道端で下車。ホテルまでの道を走って帰る。毎日15キロの予定で、伝書バトのように決まったところに必ず戻る。「いろいろなところで落としてもらう」と、壮大な自然を見ながらランニング。自主トレの後半、ハワイ島からオアフ島に移れば「2ドル持ってバスに乗ります」。15キロ地点でバスを降り、また走って帰る考えだ。

 指をいたわり、ハワイでは、ソフトボールを使ってキャッチボールする。「ブルペンには2月15日に入ると決めている」と、マウンドに戻る予定も練り上がっている。【前田祐輔】