<福岡6大学野球:福工大5-5九共大>◇第5週2日目◇7日◇福岡・筑豊緑地

 九共大の4季連続39度目の優勝は、九産大との決定戦に持ち越された。福工大に連勝すれば無条件で優勝できたが、救援したエース右腕、大瀬良大地(3年=長崎日大)が大誤算。延長12回、引き分けに終わり、九産大と8勝1敗1分けで並んだ。優勝決定戦は今日8日の午後1時から福工大野球場で行う。

 九共大にとって痛恨ドローだった。仲里清監督が「まだまだ神様が苦労しろと言っているのかな」と振り返ったのも無理はない。3点リードの7回1死満塁、リーグ通算29勝の大瀬良をマウンドに送った。だが、最速151キロの右腕がピリッとしない。2死満塁で福工大の黒水大輔外野手(2年=福工大城東)に一塁線を破る走者一掃の適時二塁打を許し同点。8回に1点を勝ち越したが、直後にも追いつかれる大誤算だった。大瀬良は「流れを止めるために出て行ったのに止められず悔しい」とうなだれた。

 だが、やられっぱなしでは終われない。今日8日は同率で並んだ九産大との優勝決定戦。自身初の3連投も辞さない構えだ。この日、先発したプロ注目左腕の川満寛弥投手(4年=宮古総合実)も投入される可能性が高い。「行けと言われた所で行きます」(大瀬良)。総力戦で4季連続優勝を達成してみせる。