<仙台6大学野球:東北学院大7-0東北大>◇第4週第2日◇4日◇東北福祉大野球場

 東北学院大が7回コールドで東北大に先勝した。今春からエースの背番号18を背負う4年生右腕・大山将(能代)が2安打シャットアウトで通算9勝目を挙げた。

 東北学院大・大山がエースの役割を果たした。最終打者を空振りの三振に仕留めて試合を終わらせると「テンポよく自分の投球ができました」と淡々と振り返った。

 安打は初回先頭と6回先頭の短打2本だけ。それ以外の5イニングは打たせて取って3者凡退。7回を2安打4三振、84球で抑え込んだ。菅井監督(57)は「ほかの投手も使いたかったが、6回を終わって67球だったので用意してなかった」と、安定右腕に信頼を寄せた。

 3年の昨春にリーグデビューした遅咲き。OBの西武岸も背負った「18」を今春から与えられた。その岸は2日のロッテ戦でノーヒットノーランを達成。大山は「めっちゃ刺激になりました」と発奮材料にした。

 最速140キロの直球にカーブ、ツーシームを操る。卒業後の社会人チーム入りも内定している。チーム目標の全日本大学選手権出場は、岸がエースだった06年春から遠ざかっている。大学入学時に掲げたリーグ10勝まであと1勝。大山は「絶対に負けられないという気持ちで投げています。チームのために勝ち星を増やしたい」と白星量産を誓った。【佐々木雄高】

 ◆大山将(おおやま・しょう)1992年(平4)8月10日、秋田県三種町生まれ。鮎川小3年から鮎川クラブで野球を始め、琴丘中では軟式野球部。3年時に県選抜入り。能代では2年夏まで遊撃手で秋からエースに。大学では3年春に宮城教育大戦を4安打9奪三振完封でデビュー。家族は祖父母、両親、弟。右投げ右打ち。180センチ、69キロ。血液型O。