安芸キャンプを見たいんです!

 阪神が外れ1位で指名した法大・二神(ふたがみ)一人投手(4年=高知)が30日、現在行われている高知・安芸秋季キャンプの見学を希望した。前日29日のドラフト会議から一夜明け、早くも虎戦士として気合十分。地元・高知に帰省した際に日程が合えば、プロの雰囲気を肌で感じ、自身のレベルアップにつなげる考えだ。

 早く虎戦士に変身したい。高ぶる気持ちを抑えられない。二神は地元・高知で行われている秋季キャンプに話が及ぶと、少年のように目を輝かせた。

 「あいさつ回りで1度、高知に帰ろうかなと思っているんです。チームの雰囲気というか、そういうのを見てみたいですね」。

 前日29日のドラフト会議で、阪神から1位指名を受けた。お世話になった人々にあいさつをするため、時間を見つけて帰省予定。そこで浮上したのがキャンプ見学プランだ。10月29日に始まった秋季キャンプは11月16日まで続く。この期間中に高知へ戻る可能性は「ある」という。実家がある幡多郡からキャンプ地の安芸市までは車で片道5時間かかるが、得るモノは多いはずだ。

 阪神では06年オフに仮契約を終えた当時の高校生ドラフト1巡目・野原将と同3巡目の橋本が、岡山・倉敷での秋季キャンプを見学した。ただ、これは編成部のはからいで実現したもの。自らキャンプ地に出向くとなれば異例だ。

 二神は小学3年時に1度、安芸秋季キャンプを見学。「小さいころはボヤッとした気持ちで、プロ野球選手だ、と思いながら見ていた。今は小学校の時と比べて、野球を見る目も変わってきているんで」。プロの技術、練習法を目に焼きつけ、レベルアップに生かす考えだ。

 前日、携帯電話にお祝いメール約100通が届いた。「今日中には(返事を)返せるように」と苦笑い。周囲の期待は痛いほどに感じている。だから、毎日体を動かさずにはいられない。「走ることが1番。体幹とか下半身とか、自分の基礎体力を今以上にしていきたい。ウエートコントロールもしっかりしないと」。かつては仲間と関東・多摩川河川敷を12キロ走り続けたが、自信のスタミナにも磨きをかける。

 「10勝したいという目標があれば良いけど、とにかくチームの役に立ちたい。(新人王は)頑張った結果ついてきてくれると信じています」。謙虚な言葉を並べるが、改めて「やってみたいポジションではある」と先発希望も忘れない。虎待望の完投型右腕になるために、走って投げて、そして見る。