西武渡辺久信監督(44)が、ドラフト1位指名した花巻東・菊池雄星投手(18)に変化球習得を“指示”した。最速155キロという速球を持ちながら、変化球を課題に挙げるルーキーに「いつでもストライクをとれる変化球を1つ覚えれば違う」と、開幕ローテーション入りへの道筋を示した。渡辺監督は「高校までヘナチョコカーブしかなかったけど、プロで工藤さん(横浜、当時西武)にカーブを教わって、自分で改良した」と自らの現役時代を照らし合わせた。100キロ台のカーブを習得し、直球との2種類しかなくても、3年目には最多勝を獲得。フォークを覚えるため「ボールを指ではさんで、しばったまま寝た」こともある。試行錯誤して努力し、プロで生き残るためのすべを覚えた。

 環境は恵まれている。昨年日本シリーズMVPの岸は、巨人打線を封じこんだカーブがある。エース涌井はフォーク。西口と石井一はスライダーが健在で、帆足にしか投げられないパーム、潮崎投手コーチのシンカーと教材は多い。投球の幅は一気に広がる。開幕ローテ入りを勝ちとるため、変化球の習得が最初のステップになりそうだ。【柴田猛夫】