<阪神大学野球:天理大2-0関西外大>◇第7節1回戦◇11日◇南港中央

 天理大はエース小山雄輝(4年=大府)が6安打無四球で関西外大を完封した。

 今秋ドラフト候補の天理大・小山雄輝(4年=大府)が大学最終節の登板で、評価を急上昇させた。11日の関西外大1回戦(南港中央)に先発し、6安打4三振無四球で今季初完封。セの全6球団を含む9球団19人のスカウトが見守る中、右背筋痛からの復帰登板で好結果を出した。

 最速149キロ右腕のリーグ戦最終登板になる可能性があり、中日中田、広島苑田らスカウト部長クラスを含む9球団が最終チェックに詰めかけた。小山は三塁を踏ませない投球で今季初完封の4勝目。右背筋痛で9月27日の帝塚山大3回戦登板を回避したが、この日の最速は147キロをマーク。巨人益田スカウトは「素材、伸びしろを考えると上位24人から36人の中に入ってくる投手」と3位以内の上位候補と断言した。

 今季防御率は1・10でリーグ2位。1位の関西国際大・松永昂大(4年=高松商)が0・16の驚異的な数字をはじき出しているが、小山もエースとして胸の張れる成績。「背中の張りはまだ取れませんが、リーグ戦最後かもしれませんし、プロを目指す以上しっかり投げなければと思っていました」。今秋開幕前からドラフト候補の1人だったが、その右腕で評価を確実に上げた。天理大初のプロ野球選手誕生が現実味を帯びてきた。【堀まどか】