さあ連日の韓国&台湾斬りだ!
阪神ドラフト1位の東京ガス・榎田大樹投手(24=福岡大)が4日、アジア大会日本代表合宿の壮行試合・九州三菱自動車戦(長崎ビッグN)に中継ぎで連投し、1回を2奪三振の3者凡退。代表首脳陣にスタミナをアピールし、アジア大会ではプロも参加している韓国、台湾との対戦が予想される準決勝、決勝で2日連続で先発する可能性も出てきた。トラ入りの前にアジア王座獲得の大役が巡ってきた。
平気な顔をしていた。長崎の青空の下、小走りでマウンドからベンチに戻る。代表ユニホームを身にまとって初めての連投は、1回を3人でピシャリ。「(連投は)問題ない」と余裕たっぷりの表情だ。
前日3日は三菱重工長崎戦に中継ぎ登板し、2回を1安打無失点。この日の九州三菱自動車戦は5回に出番が来た。相手は右打者3人。先頭の6番緒方は外角へ逃げる129キロスクリューで空振り三振。7番松本はスクリューで遊ゴロ、8番重石は外角直球で空振り三振に仕留めた。危なげない投球だった。
体力には「自信がある」。小学校低学年時代はスイミングスクールで体力強化。大崎中ではマラソン大会で1ケタ台の順位をキープ。小林西高(宮崎)では1年春からベンチ入りし、最上級生で迎えた1年間は公式戦全試合のマウンドに上がった。「投手が自分しかいなかったので」。両親からもらった強い体に感謝する一方、努力も惜しまなかった。
榎田
丈夫というより、日々のケアだったり、そういうことで連投ができる体になったんだと思います。
福岡大ではスポーツ科学部に在籍。肉体やケアの知識を学んだ。卒業論文のテーマは『イップスの研究』。送球恐怖症とも言われるイップスの経験者と共同研究したこともある。高校の体育教員免許を取得するほど勉学に打ち込み、野球でレベルアップするための勉強も欠かさなかった。
大学時代はマウンテンバイクを愛用し、今ではヒップ106センチ、太もも64センチ。強靱な体、クレバーな投球術は努力の積み重ねだった。
アジア大会でグループAを勝ち抜けば、グループBの上位2チームと18、19日に準決勝、決勝を戦うことになる。グループBは韓国、台湾の勝ち上がりが予想され、2日連続で強敵を相手にする可能性が高い。小島啓民代表監督(46)は期待の大きい榎田を含む投手陣の起用法をこう話す。
小島監督
準決勝、決勝の2試合は先発から中継ぎ、先発から先発もある。良い投手をつぎ込まないと。
次は6日の壮行試合・三菱重工長崎戦(長崎ビッグN)に先発する。準備を整えた先には金メダル、アジアナンバー1の称号をかけたフル回転が待っている。【佐井陽介】



