中日は8日、ドラフト2位指名のPL学園・吉川大幾内野手(18)に指名あいさつを行った。高校、中日の大先輩の立浪和義氏にあこがれる吉川だが、実は「井端マニア」でもあることがこのたび判明。昨今、何かと話題の動画投稿サイト「ユーチューブ」を巧みに駆使して、名手のプレーを研究している。

 「井端さんは守備の理論をたくさん持っていらっしゃる。具体的に聞いてみたいし、盗みたいです」。

 現代っ子らしく、入り口はユーチューブだった。ドラフト会議より前のある日にネットサーフ中、井端特集の投稿を発見。「ゴロのバウンドは全部違う」など超一流選手の考え方、取り組み方に感銘を受けた。

 荒木との華麗なコンビプレーなどを片っ端から視聴。自由にインターネットを閲覧できるパソコンの授業でも井端の動画に見入った。最近は練習前に“参考書”を頭にたたき込んでから体を動かすことも。もちろん大先輩、立浪氏のビデオもバイブルの1つだ。

 前日、中日は熱戦の末に日本一を逃したが「テレビで見ていました。セ・リーグの優勝チームに入団できて光栄です。1年目から、という気持ちで練習しています」と意識の高さをうかがわせた。次代の名遊撃手と期待されるルーキーは「パソコンの中の人」に会える日を楽しみにしている。【柏原誠】