<神宮大会:早大2-1東海大>◇最終日◇18日◇大学の部決勝◇神宮

 早大が東海大に逆転勝ちし初優勝した。福井優也(4年=済美)-大石達也(4年=福岡大大濠)-斎藤佑樹(4年=早実)のドラフト1位トリオのリレーで締めくくった。

 黄金リレーの先陣を切った早大・福井は、順延となった前日からのスライド先発だった。2回に内野の失策で1点を失ったが、140キロ後半の直球とスライダーを織り交ぜ6回7奪三振。6回1死二、三塁の大ピンチでは「気合が入った」と04年センバツ優勝投手らしく強心臓ぶりを発揮。後続を打ち取り、その裏の逆転につなげた。「ピンチの後にチャンスがあるというけど、本当にありました」と笑みを浮かべた。

 2番手大石は圧巻の奪三振ショーだ。140キロ後半の直球を中心に、打者6人を無安打5奪三振と、東海大を完全に沈黙させた。胴上げ投手は譲ったが「3人で行くと言われていた。しょうがない。最後は斎藤に締めてもらわないと」といたずらっぽく笑った。