和田並みのチェンジアップ習得で、プロの世界を生き抜く。楽天の新人8選手が12日、今日13日の入団会見を前にKスタ宮城などの施設を見学。ドラフト1位の塩見貴洋投手(22=八戸大)は、初めて訪れた本拠地に「良い環境ですね。開幕1軍を目指したい」と決意を新たにした。課題として、チェンジアップの精度向上に取り組んでいる。

 担当の上岡スカウトが「今のままでも通用する」という最速147キロの直球は威力十分。だが、塩見は「球速はこだわりません。遅い球との組み合わせが大事」と断言した。「理想のチェンジアップは?」と聞かれ「(ソフトバンク)和田さんや(エンゼルス)高橋尚さんのような球。右打者を抑えられる」と、日米で活躍する両左腕を挙げた。自信のある球種は「真っすぐです」。でも、それだけに頼らない。冷静に己を見詰め、即戦力左腕の評価に恥じない活躍を目指す。