パーフェクト男がドラフト指名される可能性が出てきた。24日の都市対抗野球で、大会史上54年ぶりとなる完全試合を達成したJR東日本東北(仙台市)の森内寿春投手(26)のもとへ、一夜明けた25日にプロ側から連絡が入った。

 電話を受けた藤井省二監督(49)は「パ・リーグ2球団からきました」と明かした。すでにどの球団も指名候補や順位を絞り込んでいる。このため「保証はできないが」としながらも「指名順次第でいくかもしれない」と、状況次第で指名する可能性を告げられたという。

 最速146キロ右腕は青森大4年時に、北東北リーグで1試合最多記録となる17奪三振をマーク。ドラフト候補となったが、5年間指名はなかった。今年も調査票はゼロ。しかし歴史的快挙で状況は変わった。この日、森内は29日の2回戦へ向けて練習。藤井監督にプロ側からの連絡を伝えられると「行きたい」と、夢舞台へ期待を膨らませた。