あっけらかんと弱点を告白した。日本ハムからドラフト7位で指名された早大ソフトボール部の大嶋匠捕手(21=群馬・新島学園)が28日、都内の早大喜久井町キャンパス内のグラウンドで練習を公開した。「昨日はテンションが上がって、朝6時まで起きてました」と興奮冷めやらぬ様子の時の人は、「カーブが打てないんです。ソフトボールにない変化。キレのいいスライダーもなかなか見ないので難しいですね」と、笑顔で悩み?

 を明かした。

 左の強打者として、大学4年間で80本前後の本塁打を放ち、U-19日本代表で4番を務めたこともある。ただ、硬式野球に取り組み始めたのは今春から。4月から社会人のセガサミーで月に2、3度練習に参加してきたが、ライズボールやドロップなど縦の変化が主流のソフトボールにはない、カーブやスライダーなど野球の横の変化への対応に苦慮しているようだ。取り組んでいる卒論のテーマは「ソフトボールと野球の打撃の比較」。打撃の違いを映像で比較し、分析しているという。

 ただ「自信はやってみないと分かりませんが、当たって砕けろの精神でやるだけです」と不安そうなそぶりは見せない。練習中は常に笑顔で後輩に声をかけるなど、明るさが大嶋の武器でもある。統一球を使ってのトス打撃ではノーステップ打法で快音を響かせた。「長距離砲としてチームを引っ張る立場になれれば」。ソフトボール界をも背負った挑戦が始まった。【木下大輔】