10月27日のドラフト会議で日本ハムに1位指名された東海大・菅野智之投手(4年=東海大相模)が7日、初めて日本ハムの指名あいさつに応じた。

 日本ハムの山田正雄ゼネラルマネジャー(GM)は「話だけは聞こうという感じを受けた。ここへ来る前は心配だったけど、少しは前進したかなと思う」と振り返った。ドラフト会議から11日。菅野本人との初対面が実現したものの、言葉とは裏腹に山田GMの表情はこわばったままだった。

 同GMは大渕アマスカウトディレクター、岩井担当スカウトを伴い、約束の時間より15分早く東海大野球部合宿所に到着。「どうしても戦力として必要なんだということを、強く話しました」。1位指名に至った経緯や球団方針などを切々と説いた。「誤解はなくなったのではないかと思う」。戦略上、指名の事実をドラフト当日まで、担当スカウトにも、菅野側にも伏せていたことが誤解を招く要因となったことをわび、理解を求めた。終始、黙って聞いていた菅野は球団の「何か質問は」との問いかけにも「今はありません」とだけ答えたという。

 今後入団交渉に発展する感触は得たが、確約は得られなかった。菅野の両親との対面も希望しているが、相手の連絡待ちという状況。「本人が考え、両親や横井監督らいろいろな人と相談してからの次回になると思います。12月3日の入団発表の時期にはこだわらず、納得するまで話し合いをさせていただきたい」。長期戦も覚悟の上で、菅野が決断を下すまで誠心誠意の説得を試みる。【中島宙恵】