たけしカーに乗ってやる!

 阪神ドラフト2位の新日鉄住金鹿島・石崎剛投手(24)が8日、大阪市内のホテルで新入団発表に臨んだ。今季限りで現役引退した久保田の背番号30を引き継ぐと、1軍でのフル回転を宣言。車好きのビートたけしの愛車で有名な高級車、ブガッティ・ヴェイロン(2億円相当)購入に思いをはせた。

 やっとだった。社会人の6年を経て、ついにプロ野球選手の1歩目を刻んだ。石崎の興奮は会見前から最高潮に達していた。会場となった高級ホテル。駐車場には大好きな車が止まっていた。ズラリと並ぶランボルギーニやフェラーリなど高級車に思わずうっとり。ホテル1つで飛び込む世界の派手さを実感した。

 「プロ野球選手は体が資本なので、ボディー構成の強い車ということで外車に乗っているイメージがあります。僕の究極はブガッティのヴェイロン。乗れるように頑張りたいです」

 自然と未来の自分を思い浮かべた。口にしたのは日本に数台しかないと言われる、推定2億円の超高級車。自ら「ビートたけしさんも乗っているんです」と語るなど情報収集もバッチリだ。

 石崎の1年目の推定年俸は1200万円で現在の愛車はトヨタのアリストだという。そんなスタートでも、大活躍すれば億万長者になれるのがこの世界だ。部員9人で戦ってきた茨城・三和時代から友人と車の雑誌を眺め、気分転換にしてきた。自然と本業にも目がぎらつく。

 チームからは期待の表れとして、今季まで久保田がつけた背番号30を託された。「すごくうれしいです。1年間フルに投げられる方というイメージです。自分もそれに続きたい」。久保田は07年にプロ野球記録となる90試合登板を達成。石崎も高校野球の規定で冬季は3カ月間試合ができない中、2年秋から3年夏までで430回を投げ抜いた。1試合に換算すれば約48試合。久保田の背中を追う体を兼ね備える。

 前日7日の施設見学では「抑えている姿を(頭に)描いていました」と甲子園のマウンドを見つめた。出勤がビートたけしと同じマイカーになれば、一流になった証拠だ。今は「ジョーダンじゃないよ」と言われるかもしれない。ただ、右腕1本で人生は変えられる。【松本航】

 ◆ブガッティ・ヴェイロン

 98年にフォルクスワーゲングループによって設立された新生ブガッティブランド初の市販車。05年から発売。最高速度は410キロで、世界最速のロードスター(4輪駆動)としての記録を達成した。「16・4

 Grand

 Sport

 Vitesse」は今年4月1日時点で2億6900万円。元サッカーブラジル代表のロベルトカルロスは、ロシア・アンジ時代に誕生日プレゼントとしてクラブから受け取った。