横浜内川聖一外野手(27)がライバルの登場を熱望した。「ここ2年間は比較対象がいなかったので(チーム内で)いい意味で争える選手が出てきてほしい。勝負したい」。24日、横浜市内の球団事務所で2回目の代理人交渉を行い、年俸8500万円から倍増の1億7000万円プラス出来高払いの1年契約でサインした。出来高をクリアすれば最大2億円。「2年連続首位打者と同じ評価をいただいた」と笑みが絶えなかった。順調なら国内FA権を取得する来季はタイトル奪回がノルマ。「FAするにしてもしないにしても、来てくれ、残ってくれと言われるような成績を残したい」と意気込むように、08年に記録した3割7分8厘の右打者最高打率更新も狙う。

 モチベーションを上げるためにも、定位置を脅かす若手の台頭が必要だ。「自分は石井琢朗さんや鈴木尚典さんを見て育った。若い人にアドバイスを求められたら、隠さずに教えます」とも言った。自身のレベルアップは当然だが、チームとして相乗効果も期待。チーム4番目の高額取りの自覚ものぞかせた。(金額は推定)