トラ落合にメラメラ!?

 来年はV旅行にいく!

 阪神桧山進次郎外野手(41)が22日、200万円減の年俸4000万円で契約を更改。1週間前に家族旅行で訪れたハワイで優勝旅行中の中日軍団と遭遇。中日和田に「ゆっくり楽しんでくださいね」と言われて、1勝差でのV逸をかみしめた。タテジマ20年目の来季は絶対に勝つ!

 熱~いハワイで闘志が燃え上がった。プライベートで訪れた常夏の国。子どもとプールで遊んでいると、V旅行中の中日和田と岩瀬に出くわした。別れ際、温厚な和田から「まあゆっくり楽しんでくださいね」と声をかけられた。

 桧山

 向こうはチャーター機、こっちは普通の飛行機。今年は優勝を逃したのが本当に悔やまれる。もう1歩は大して差がないようで、すごく差がある。

 オフはことあるごとに1ゲーム差の2位を悔やんできた。V旅行中のライバルに触れて、さらに強くなった。交渉では沼沢球団本部長から落合監督がハワイで披露した衝撃的な「虎フェイスペイント」の話を聞かされたという。

 桧山

 ハワイにいたからそれは知らなかったけど…。中日はビールかけして、優勝パレードして、優勝旅行して。ウチは何もしていない。ちょっとの差が大きな差になるわけだから。

 「代打の神様」として72試合に出場して打率2割5分4厘、1本塁打、12打点。200万円減の年俸4000万円で契約を更改。ただ話し合いでは大一番で敗れた無念を訴えた。契約交渉で他球団の優勝旅行が話題になる異例の展開も無理なかった。

 桧山

 選手それぞれはベストな成績を残した。未知の世界のような記録もある。でも野球は団体競技だから1人では勝てない。最終的に一丸になれなかった。人のことなのに自分のことのように騒いで喜ぶ。優勝する時は一体感がある。

 90年代の低迷期も、03年と05年のリーグVも経験した。来季は阪神ひと筋20年目。節目の年に目指すのは05年以来の優勝しかない。

 桧山

 もう少し自分自身がチームに貢献すれば、あと1歩というところを補えたかもしれない。小さい子どもの中には5年前の優勝をわかっていない子もいる。そろそろ優勝しないと「なんだ、タイガースは」と思われてしまう。

 微差の2位はもういらない。チャンピオンフラッグを奪いとり、勝利の美酒に酔う。