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インタビュー

強い相手に無心で投げている今が楽しい/05年9月インタビュー

--前半戦、プロ2勝、おめでとう!

ダルビッシュ 「自分も勝つとは思ってなかったですね~。今年中に1軍に上がれればな~くらいに思っていたんです。まぁ、今はいい結果がでているので、いいですけど(ニコニコ)」

--こんなにうまくいくと思っていた!?

ダルビッシュ 「1軍で投げるチャンスがあれば、ある程度できるとは思ってました(笑)」

--肩の力も入ってないように見えるけど

ダルビッシュ 「そうですね。リラックスして投げられていると思います。自分はプレッシャーとか感じないんですよ。自分の力を出そうと思えば、プレッシャーなんて感じないと思うんです。誰かに見られているから頑張ろうと思う。持っている以上の力を出そうとするから肩に力が入るんです。僕は自分の持っている力を出すだけだと思っている。悪く言えば、適当にやっているだけなんですけどね(笑)」

--高校時代から、プレッシャーは感じないほうだものね

ダルビッシュ 「目立ちたいとか思わないですからね」

--でも、不思議と目立つ場に自分を置くのがうまい! 初登板でここまでいいピッチングができるんだから

ダルビッシュ 「たまたまですよ。勢いもありましたしね。投げていて楽しかったですよ」

--初登板の広島戦から?

ダルビッシュ 「お客さんもたくさん入っていたから、投げやすかったですね。新井さん、野村さんのホームランはあったけど、これという当たりはあまりなかった。これはいけるという感触はありました。そういえば、その後もクリーンヒットはあんまり打たれてないですね。ヒットは全部詰まっているように思います」

--これまでの試合、制球が乱れることがあったけど。

ダルビッシュ 「そうですね。高校の時は結構まとまっていたと思うんですけどね。最後の夏は特に。でも、肩を痛めていたから、治ったときの腕の振りとか、感覚が戻っていないんですよね。だから、まだ抑えぎみになって時々ストライクが入らなくなったりするんです。でも、感覚が戻ってくれば大丈夫だと思います」

--ファームでは、“ボール半分のコントロールがつくときと、つかないときがある”と言っていたけど?

ダルビッシュ 「それはまだ完璧じゃないんです。でも割と自分の間合いで投げることができました。感覚が戻ってきたからだと思いますね」

--ファームの試合では、序盤で力みが出ることもありましたね

ダルビッシュ 「でも、今は全然問題ないですね」

--大舞台になればなるほどピンチに強くなる!?

ダルビッシュ 「高校3年の夏も、ピンチがたくさんあったけど完封していましたからね。あの辺から、ピンチで力を抜くっていうことを覚えたと思うんです。それが今、こうしてプロでも生きていると思います」

--これまでの4試合とも、ピンチはあったけど、手応えはある?

ダルビッシュ 「うーん。ピンチも内容がよくなっていると思うんです。感覚が戻っていないからだけで、調子は悪くはないですね」

--その感覚を戻すには?

ダルビッシュ 「段々自分の体が戻ってくれば、よくなると思っています」

--どの辺で感じる?

ダルビッシュ 「特にストレート。プロに入ってからも、ブルペンではいろいろな球を投げているんですけど、その中でもストレートの指のかかりがよくなってきているんですよ。プロでは、内角を攻めることが多いのですが、コントロールには自信があるので、思い切って投げています」

--プロでの成長を感じる?

ダルビッシュ 「向かっていく気持ちが強くなったことは確かですね。高校のレベルとは違いますからね。やる気はでるし。だから。強い相手に投げているのは楽しいですよ。やっぱり、こういう環境が楽しいですよ」

--開幕からの3カ月間、ファームでじっくりトレーニングしたのはよかった?

ダルビッシュ 「そうですね。それが今につながっていると思います。全体的にみて、高校時代の感覚が戻ってきているのは、トレーニングのおかげだと思っています。まだ、完璧ではないので、1軍でもトレーニングは続けていますよ」

--2勝して、次に目指すのは完投!

ダルビッシュ 「もともと疲れを感じるほうじゃないから、しっかり投げられればできそうですね」

--ロッテ戦での途中降板後、「これからまだ上がってくるのに」というコメントがありましたね

ダルビッシュ 「後半からどんどんあがってくると思ったんですけどね。自分は完投が好きなので、後半戦は挑戦してみたいです」

--そのためのペース配分は?

ダルビッシュ 「今は、あまり考えていないんです。最初からとにかくガンガン飛ばしています。投げていることに関しての疲れはないですからね」

--プロでのゲーム作りは?

ダルビッシュ 「責任は感じますけど、それが楽しいですね。抑えて、味方が点を取ってくれて、ファンと一緒に勝つ。あらためて投げることの楽しさを感じています」

--いざ、バッターと対戦して通用するところと、そうじゃないところは感じる?

ダルビッシュ 「通用すると思ったことはないけど、右バッターのスライダーとか、左バッターのシュートは打ち損じてくれるので、結構自信になりました。でも、詰まっていてもヒットを打たれている。これからはそれをなくしたいと思っています」

--さぁ、これから後半戦の目標は?

ダルビッシュ 「チームが勝つことが最優先! そのために勝ち星をあげていきたいと思います」

(日刊スポーツ出版社「プロ野球ai」05年9月号から)



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